クラーケンとは

クラーケン(Kraken)は、その多くが巨大なタコやイカのような頭足類の姿で描かれる、北欧伝承の海の怪物。ノルウェー近海やアイスランド沖に出現したとされている。19世紀のアフリカ南部はアンゴラ沖に現れた海の怪物もクラーケンでなかったかと言われている。Krakenは、北ゲルマン語群(ノルド諸語、北欧諸語)に見られるkrake(クラーケ。意:pole、post、竿、棒、柱)に-nが付いた定冠詞形である。この語は英語のcrook(意:湾曲した杖、羊飼いの杖〈shepherd\'scrook〉、司教杖、等)やcrank(意:捻じ曲がったもの、曲がりくねったもの、変わり者、つむじ曲がり、奇想のもの、〈機械の〉クランク、〈道路の〉クランク、等)とゲルマン語派のレベルで同根であり、怪物クラーケンの怖ろしい湾曲性の腕を想起しての名付けであったことが伺える。その後、北欧においてこの怪物の名は「畸形的な動物」を意味するようになっていたらしい。ここに見られる「畸形」の語義は英語crankの中にもニュアンスとして現れている。古代スカンディナヴィアのサガに「クラーケン」の名は見られない。
update:2009年08月26日